こんにちは☀️
真面目なライダーyucchoです!
最近はABSが搭載されているバイクが殆どですね!
しかしよくABS搭載バイクは個人でブレーキホースやマスターシリンダーなどを交換するのは難しいと言われます。
確かに従来のABS非搭載のバイクと比べると難易度や注意する点は増えますが仕組みをちゃんと理解していれば可能です。
ABSとは?
ABSとは(アンチロック・ブレーキ・システム)の略です。
このABSが付いていないと急ブレーキを踏んだ際にタイヤがロックしてしまいコントロールを失います。
ABSの役割は簡単に言うと動物などが飛び出してきて急ブレーキを踏んだ時にロックしないように教習所で習ったあのポンピングブレーキを自動でしてくれる装置です。
タイヤがロックしない事でハンドル操作が可能になるので衝突を回避できる可能性が上がる訳です。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、2018年10月以降に新規発売される125cc以上のバイクに対してABSの装着が義務化されています。また2018年10月以前から継続生産されていたバイクもついに2021年10月からABSの装着が義務化される予定です。
バイクのABSの仕組み
図は簡略化されていますが、実際はもっと複雑な構造です。
通常(ABS非作動)
通常はABS作動回路はバルブによって塞がれています。
ABS作動(減圧)
前後ホイールに付いている車速センサーにより急激な減速を検知する事で上図のバルブを開きABS作動回路にブレーキオイルが流れ込みます。
これによりブレーキの圧が抜けてブレーキを緩めます。
ABS作動(加圧)
減圧されてブレーキ緩んだら今度はバルブを閉じてポンプで再度ブレーキに圧を掛けます。
※この減圧←→加圧を超高速で繰り返す事によって急ブレーキによるロックを回避しています。
ABS搭載車のブレーキホース・マスターシリンダー交換
ABSの仕組みを理解出来たら分かると思いますが、つまりABSが作動していない時はABS非搭載のバイクとほとんど同じです。
違う点はABS非搭載車はマスターシリンダーから直接ブレーキキャリパーに繋がっているのに対してABS搭載車はマスターシリンダーからABSユニットを介してブレーキキャリパーに繋がっています。ですのでマスターシリンダーからブレーキキャリパーまでの回路が長くなっています。
交換が難しいと言われる理由
ABS作動回路にエアーが混入するとディーラー行き
基本的にはABS作動回路はバルブによって閉じられています。
しかしこの後、説明する注意点を守らないとエアーが混入してしまいます。
そうなると特殊なコンピュータに接続し強制的にバルブを開いてエア抜きをする必要があります。これが出来るのはディーラーまたは大きなバイク屋さんぐらいです。
ブレーキホースの途中に鉄管が使われている
ABS非搭載のバイクはマスターシリンダーからブレーキキャリパーまで通常のブレーキホースで繋がっていますが、ABS搭載車はABSユニットまでの間に鉄管が使われています。
例えばハンドル交換でブレーキホースの長さを変える場合マスターシリンダーからABSユニットの途中まで通常のブレーキホースで間で鉄管に変換されています。
つまり通常のブレーキホースから鉄管に変換するアダプターが必要になります。
現在はその変換できるものがバイク部品メーカーより発売されていますのでこの問題は解決します。
交換する際の注意点
作業終了まで絶対にキーをONにしない事!
比較的高年式のバイクだとキーをONにした時「ウィーーン」と音がするのを聞いた事があると思いますが、あれは各部品の動作確認をしています。
その時ABSのバルブの開閉確認もしています。つまり交換作業途中でエア抜きが完全に出来ていない状態でキーをONにしてしまうと、ABS作動回路にエアーが流れてしまいます。
そうなるともうお手上げです。自分ではそうしようも出来なくなります。
間違ってもキーをONにしてしまわないようキーシリンダーにマスキングテープなどをして防止しましょう。
エア抜きはしっかりする事!
当たり前の事ですが完全にエアーが抜けるまでエア抜きをしましょう。
先ほど説明した通りABS搭載車は非搭載車に比べてマスターシリンダーからブレーキキャリパーまでの回路が長いのでエア抜き作業に時間が掛かります。
最後に
どうでしたか?
正直ABS非搭載のバイクに比べて難易度は高くなりますが、ちゃんと仕組みを理解すれば自分で作業は可能です。
今回説明したのは国産車の一般的なABSの仕組みです。
車種によっては仕組みが違うものもありますので自分で作業する場合は必ず販売店などに確認を取ってください。
※ブレーキは安全に走行する為には非常に大切な部品です。自信がない方は必ずプロの整備の方に作業してもらってください。作業は自己責任で。
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